- ・会社名
株式会社シューズセレクション - ・事業内容
傘の企画・製造、卸 - ・ショールーム
都内3箇所 - ・生産工場
中国、インドネシア、台湾 - ・物流倉庫
東京、横浜

[株式会社シューズセレクション]
米澤様
社長室主査。広報や法務などの業務を担当。

[株式会社シューズセレクション]
奥田様
システム管理主任。生産管理、カタログ制作なども行う

[株式会社ダイワコーポレーション]
遠藤彰希子
倉庫担当として入庫から出庫作業、流通加工、出荷に関わる事務処理までを担う。

東京目黒区で傘の企画・製造・卸を行っている㈱シューズセレクション。経済的でありながら、高い機能と品質を備え、さらに、ファッショナブルな傘として全国で高い人気を誇っています。弊社に委託されている物流アウトソーシングについて、ご担当者様にお伺いしました。

遠藤:シューズセレクションさんが物流アウトソーシングを導入しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
奥田:私たちの商品である傘は種類がたくさんあります。その数は約500種類。それだけの数をアルファベットと数字の組み合わせだけで管理するのですが、商品の仕分けや発送など、自社内でやることは、ほとんど不可能に近い。たとえできたとしても、他の重要な業務がおろそかになってしまいます。そこで、物流アウトソーシングという発想が生まれたのだと思います。
米澤:基本的には中国で生産した傘をコンテナで日本に輸入して、倉庫に預け、そこから商品ごとに全国のお店に出荷しています。商品は船で持って来るのですが、その数は1コンテナで約3,000ケース。1日に4コンテナ入るということもあります。それだけの数を間違いのないように仕分け、在庫を管理し、流通加工しながら発送するというのは、専門の部署でもない限り至難の業です。
遠藤:私は倉庫担当として、シューズセレクションさんに携わるようになって約4年経ちますが、その頃はファックスでご指示をいただいていましたね。一件のお客様に1つの指示書が来るのですが、極端な話、その紙を1枚持って倉庫にピッキングに行っていました。つまり、お客様の数だけ、倉庫に行くという方法でした。当時、弊社の社長がシューズセレクションさんの出荷量が年々、右肩上がりで伸びていくのを見て、このままでは出荷可能数に限界が来ると危機感を持ち、改善策として商品別に管理するトータルピッキングシステム※を提案させていただきました。その導入も含めて、弊社の提案や対応などをどのように評価されていますか。
奥田:会社の成長にあわせて、商品の出荷量がどんどん大きくなっていましたので、どうしたら効率的に出荷できるか、常に考えていました。もともと、以前のやり方では、どんなに頑張っても誤出荷が起こっていましたし、お互いの手間も大変なものがありました。ダイワコーポレーション(以下、ダイワ)さんからトータルピッキングシステムという新しいご提案をいただいた時、弊社の事情などを詳細に打ち合わせしながら、より効率的でミスのない弊社独自のシステムを作ることができたと思っております。
米澤:誤出荷は仮に何千ケースのうちの1件でもあってはいけないことです。その点、新方式は間違いが起きにくいシステムになっていますので、ミスは本当に微々たるものになりましたね。それに、あれを貼ってくれとか、こういう風に出してくれとか、お客様によって荷物の出し方がまちまちで、そういう細かい注文にもすべて対応していただけるので本当に助かっています。今では1日4,000ケースくらいはスムースに出荷できるようになっていますが、考えるとこれはすごいことだと思います。
奥田:出荷の精度も伝票の計上の精度も上がって、生産性の向上に大変役立っています。どんなに忙しくても、今では6時半位には帰れるようになりましたし、それに、仕組みが変わるたびに当社の出荷量が増えていることもうれしいですね。たまたまなのか、システムを変えたからなのかは分かりませんが。
現在は弊社のデータをお渡しするだけで、送り状も自動的に出て来るところまで進化しましたね。送り状のレイアウトひとつとっても、当社の品番が出ていたり、こちらから指示している注意事項が印刷されていたり、さらに、出荷作業中にミスがないようにという配慮もなされ、送り状まで弊社用にカスタマイズされていると感心しています。
遠藤:作業する私たちにとっては、注意事項の大きさひとつが、とても重要になります。ミスは起こるものと考えて、起こらない方法を常にシステムとして組み込んでおく必要があります。
米澤:品番の確認とかすごいですよね。数字を逆から読んだりして。
遠藤:品番の確認では、類似商品がすごく多いので先頭から品番を読んでいくとどうしても後ろがあやふやになってしまいます。でも実は後ろが重要で、最後の数字だけが違う商品もありますので、逆から読んで確認しています。逆に読むと、とても読みにくいので、ゆっくり見ながら確認できます。これにより、多くのミスを防ぐことが可能になっています。実は品番を逆に読むことを考案したのは専務の曽根です。経営者からも業務改善のアドバイスをもらっています。

奥田:お互いに困っていることはないか、お話をさせていただくこともありますよね。たとえば、当社からの依頼の仕方が悪くないかとか。
米澤:そういうことを言い合える関係というのが何より大事ですよね。そのため、お互いに交流する場を設けていただいていることにも感謝しています。ご担当の方や他の方も含めて、飲んだり、食べたり、しゃべったり。お仕事の話から趣味のことやプライベートまで。もう、会社対会社というよりは人と人。非常に言いやすい環境を作っていただいていると思います。そういう本音を語り合える場があると信頼関係も深まりますし、物流に対するよりよい提案がお互いから生まれますよね。
遠藤:シューズセレクションの社員のみなさんも、そういったことを大事にされていますが、やはり社風なのでしょうか。
奥田:弊社の社長自ら、ここまで会社が大きくなったのは、ダイワさんあってのことだと常に言っていますから、社員みんながそういう気持ちを持っているのだと思います。でも、当社とダイワさんだけの交流の場だけでなく、物流のもう一つの柱である、発送業者とのコミュニケーションの場を作っていただいていることもありがたいですね。当社にとって、よりスムースに業務が流れるよう、人間関係の構築までフォローしていただいていると感じています。
遠藤:弊社専務の曽根はいつも私たち社員に対し、シューズセレクション様のご厚情にお応えするよう全神経を集中して倉庫業務を行うように言います。社員の私が言うのもなんですが、林社長の大ファンである曽根はシューズセレクション様に対し熱い想いがあります。
米澤:やはり、人と人ですよね。人間ですから、顔を知っていて、気心を知っていると、「しっかりやってあげなくては」とか、「早くやってあげなくては」みたいなことは必ずあると思います。そういう意識は、ダイワさん、発送業者さん、そして弊社にも自然に生まれてくると思います。
奥田:お互いが成長してこそ、初めてビジネスが成り立つのであって、どちらかだけが良いというのはあり得ないと思います。私たちにとって物流は“生命線”です。いくら荷物があっても、それを管理してくださる方、運んでくださる方がいなくてはどうにもなりません。ダイワさんや発送業者さんがあっての当社だと思っています。


奥田:弊社をご担当されているダイワの営業の方は曽根専務を中心に、常に、私たちの立場に立った提案をしてくれています。1日に2本しかコンテナを開けていなかった時など、これからの展開を考えると倉庫を2つにしておいたほうが良いですよと、いち早くご提案していただきました。以前、社員教育のことで相談したら、親身になって調べてくれました。その際は、曽根専務からダイワさんが受けている人材教育会社を紹介していただいたのですが、今では弊社の全社員が受講しています。ダイワさんにとって利益になるかならないではなく、当社の立場に立ったご提案をしてくださるのは、本当にありがたいことです。
米澤:当社は特許商品や知的財産権を持った商品が多いのですが、遠藤さんは、店頭でコピー商品を見つけると、連絡してくれますよね。「フェイク商品が売られていますよ」って。そういうコピー商品はどんどん摘発していかなければいけないのですが、そこまで気を配ってくださる方が外部にいるというのは大変心強いものがあります。
奥田:遠藤さんは倉庫担当ですよね。それなのに、毎月1回は弊社に来て、傘やお天気について聞いていますよね。勉強熱心というか。仕事熱心というか。
遠藤:商品について興味があるのはもちろんですが、商品と季節の関係を知ることで、作業の効率化にもつながっていきます。たとえば、初夏になれば日傘が動くので、その置く場所をいち早く変えておくとか・・・
奥田:そういう意味では、ダイワさんには“愛”があると思います。扱う商品への愛、人への愛、クライアント企業への愛・・・そういう精神が社員のみなさんに深く浸透していると思います。それがひとつひとつの行動に表れていますし、私たちも見習うべき点だと思っています。
遠藤:私はシューズセレクションのみなさんに倉庫を見学していただいたのが、とても良かったと思っています。営業や業務の方、そして経理の方まで来ていただき、いろいろなお話をさせていただきました。特に営業の方とは会う機会はほとんどなく、普段はお電話だけのおつきあいですが、顔も分かり、大変、身近な関係を作ることができました。おかげで、商品にも大変興味がわきましたし、気付いたことはどんどん提案することができるようになりました。
奥田:こちらも、倉庫の作業を一通り見せていただいたおかげで、逆に「ダイワさんでこういう風にしているから、こっちはこうしなければいけない」といった提案も内部で出てきました。お互いの仕事の中身が分かると、そういう良い展開につながりますよね。
米澤:良いパートナーというのは、企業の成長にとって欠かせないものだと思います。弊社にとって、物流を安心してまかせられるダイワさんがいるというのは、大変、心強いものがあります。私たちは、物づくりと販売に専念できるのですから、これほどありがたいことはありません。今の関係を大切にしながら、お互いにどんどん成長していければと思います。
遠藤:今日はどうもありがとうございました。
※トータルピッキングシステム:アイテム毎にピッキングを行い、その後、荷さばき場などでオーダー別に仕分けする方法。まとめてアイテムを取りに行くため、作業者の導線を短縮し効率を上げることができる。














